こんにちはTakaです。
みなさん、イグノーベル賞(Ig Nobel Prize)ってご存知ですか?
私は全く知りませんでした。ですが仮にも
『ノーベル賞』という言葉がついてることから、
さぞかしすごい賞ではないかと思いました。
確かにすごいことはすごいのですが
普通の学問分野で行われる賞という
言葉からの想像とは一味も二味も
違うユニークな賞のようです。
今回(2018年)その「イグノーベル賞」を受賞した
堀内朗(ほりうち あきら)さんのお話しです。
1.堀内朗プロフィール:
名前 :堀内朗(ほりうち あきら)
生年 :1961年生まれ
職業 :日本の内科医。
所属 :昭和伊南総合病院(駒ケ根市)
役職 :消化器病センター長
専門 :消化器、消化器内視鏡
経歴 :
長野県伊那北高等学校、
信州大学医学部卒。
同大助手、
アメリカ合衆国への留学などを経て、
1999年(平成11年)に昭和伊南総合病院に着任
所属学会
日本膵臓学会、
北米小児消化器栄養学会、
日本小児科学会、
米国消化器内視鏡学会、
日本救急医学会
受賞歴 :
2018年:イグ・ノーベル賞受賞
受賞内容:
「座位で行う大腸内視鏡検査―自ら試してわかった教訓」
え~とこの内容の凄いところは
『自ら』お試しになっているところですね。
通常実験などは他人の協力のもとデータを
取得すると思うのですが
この研究に関しては、もろもろの事情で
ご自身の体を張って研究されたとのこと
この点に関しては後述することにします
2.堀内 朗さんとイグノーベル賞(Ig Nobel Prize)
創設:1991年科学ユーモア雑誌の編集者、
マーク・エイブラハムズにより創設。
賞の意味:イグノーベルはノーベル賞と
「恥ずかしい、不名誉な」(Ignoble)の掛け合わせ造語。
受賞対象:「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」が対象
賞 :賞状(紙切れ)と適当に作ったトロフィー、
賞金として10兆ジンバブエドル(紙幣一枚)
ちなみにパン一つが2000億ジンバブエドルだそうです。
他の受賞内容:参考までに受賞の一部は下記です。
堀内 朗さんは医学教育賞での受賞です。
見ていただくとお分かりかと思いますが、
いずれも普通の方では思いつかない、思いついても検証しようと
ほとんどしないようなかなりユニークな内容ですね~。
医学賞:ジェットコースターに乗ることで、 腎臓・尿路結石を除去することが できるという研究に対して。 この研究凄いですね~。どういうメカニズムなんでしょうか? 人類学賞:動物園にて、人間がチンパンジーの 真似をするのと同頻度かつ同程度に上手に、 チンパンジーも人間の真似をするという証拠を集めたことに対して。 →人間もおおもとは同じ種ということでしょうか? でも、これ実際にされたらなんか不愉快ですよね~ 解剖学賞:人間の唾液に洗剤と同等の働きを持つことを測定 →人間の唾液の力って凄いんですね~ 文学賞:複雑な製品を使う人のほとんどは、 その取扱説明書を読まないということを記録したことについて 確かに納得するところはありますね~。 平和賞:非常に多くの人の、自動車運転中に叫んだり 暴言を吐く頻度、動機、そしてその効果を測定したことについて 経済学賞:従業員がブードゥーの人形(呪いの人形)を 使って上司に報復することで効果がでるかどうかを調査 上司に見立てたブードゥー人形にペンチを使って 復讐をする実験を行った。復讐をした従業員は そうでない従業員より気分が良くなり 自身の正当性を強く感じる結果が出た この研究はちょっと怖いですね。 なぜこの内容が経済学賞なのかもよく分かりませんが
調べてみて思いましたが、ぜひ授賞式に参加してみたいですね。
賞の説明の度にまさに「はぁ?」という言葉や
ちょっと怖い内容があふれている気がします(笑
3.堀内朗さんと受賞(研究)内容
受賞理由は,
「座位で行う大腸内視鏡検査―自ら試してわかった教訓」です。
大腸がん検診などで受ける内視鏡検査は、
通常は横に寝た状態で肛門(こうもん)から
管状の内視鏡を体内に入れていく。
堀内さんは、痛みや不快感を減らす方法を探していて、
座った姿勢のままで受ける方法を思いついた。
イスに腰掛けて少し股を開き、
口径の小さな内視鏡を自分の肛門に
ゆっくり入れてみたところ、「驚くほど容易にできた」という。
2006年、米消化器内視鏡学会誌に体験談を発表。
腸内をきれいにする前処置をした上で、
右手で内視鏡の端をつまんで肛門に挿入しながら、
左手でカメラを動かすつまみを操作。
モニターに映し出された自分の腸内を
見つめる姿をイラスト付きで紹介した。
計4回試し、内視鏡の入れにくさと、
感じる痛みや不快感がそのたびに異なることも発見した
授賞式の場でも内視鏡片手に説明。
出典:https://www.google.com/
堀内朗さんが実際に
座位での内視鏡検査の方法を
説明すると、説明の途中で
実際ファイバースコープを
挿入する部分を説明する部分になると
女性はちょっと困惑の表情、会場からは
笑い声が上がっていましたね。
4.まとめ:
イグノーベル賞はそのようなユニークな賞ですが、
日本人の受賞は今年で12年連続とのこと。
今回の堀内朗さんも笑わせようとして研究したわけではなく
ご自身の興味を持たれた内容が皆、素朴な疑問を
持ったことがあるかもしれないけれど
過去どなたも研究されていない分野だったということ。
1999年に堀内朗さんが現在の昭和伊南総合病院に
着任当時は胃がんが多かったが、苦しさを理由に
内視鏡検査を嫌う患者を目の当たりにし、
「医療側の配慮が足りなかった」と患者の負担軽減策を模索した結果。
ただ、痛みを減らすことができる方法が見つかったのは
良いけれど、方法が少し恥ずかしいということで未だ、実用化には至らず。
ただ、検査時に発見したポリープを同時に
除去する方法を導入し、「駒ケ根方式」として知られ、
全国から患者や視察が集まるようになった
私の認識ではこういうユニークな発想はどちらかと言えば
日本人は苦手な分野だと思ってました。外国の人達と比べて
劣ると思ってたユーモア、ユニークさの分野で評価されることは
新しい他の分野への活躍が非常に期待ができ、
頼もしい限りだと思います。
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