こんにちはTakaです。
みなさん、イグノーベル賞(Ig Nobel Prize)ってご存知ですか?
私は全く知りませんでした。ですが仮にも
『ノーベル賞』という言葉がついてることから、
さぞかしすごい賞ではないかと思いました。
確かにすごいことはすごいのですが
普通の学問分野で行われる賞という
言葉からの想像とは一味も二味も
違うユニークな賞のようです。
今回(2019年)その「イグノーベル賞」を受賞した
渡部茂(わたなべしげる)さんのお話しです。
1.渡辺茂プロフィール:
名前 :渡部茂(わたなべ しげる)
生年 :1951年生まれ
職業 :歯学者、歯科医師
経歴 :
1977年:岐阜歯科大学卒業
同大学助手、
東日本国際大学講師
助教授を経て
1995年:明海大学教授に就任
所属団体
日本歯科医学会日本小児歯科学会 理事
日本歯科薬物療法学会 理事
日本障害者歯科学会 代議員
日本小児口腔外科学会 理事
国際歯科研究学会国際歯科研究学会日本部会 評議員
日本咀嚼学会 評議員
書籍: 渡部茂の10時間講義やさしく学べる子どもの歯
受賞歴 :
2019年:イグ・ノーベル賞受賞
受賞内容:5歳児の唾液の量が
1日約500ミリ・リットルであることを明らかにした
受賞内容のこの部分だけを聞くと
確かにそれが一体何の役に立つのかすぐには
理解できませんね。
この点に関しては後述することにします
2.渡部茂とイグノーベル賞(Ig Nobel Prize)
創設:1991年科学ユーモア雑誌の編集者、
マーク・エイブラハムズにより創設。
賞の意味:イグノーベルはノーベル賞と
「恥ずかしい、不名誉な」(Ignoble)の掛け合わせ造語。
受賞対象:「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」が対象
賞 :賞状(紙切れ)と適当に作ったトロフィー、
賞金として10兆ジンバブエドル(紙幣一枚)
ちなみにパン一つが2000億ジンバブエドルだそうです。
過去受賞内容:参考までに受賞の一部は下記です。
渡部茂さんは化学分野での受賞です。
見ていただくとお分かりかと思いますが、
いずれも普通の方では思いつかない、思いついても検証しようと
ほとんどしないようなかなりユニークな内容ですね~。
工学賞:乳幼児用のおむつ交換機を発明したことに対して。 経済学賞:どの国の紙幣が危険な細菌を 伝搬するのに効果的かを検証したことに対して 平和賞:かゆみを掻くことで得られる快感を 測定しようとしたことに対して これは非常に気になる研究ですね。 心理学賞:ペンを口にくわえると人の表情が笑顔になり、 その笑顔で気分が幸せになることを発見したと思いきや、 そうではないことを発見したことに対して 物理学賞:ウォンバットがなぜ、どのようにして 立方体型の糞をするのかを研究したことに対して
調べてみて思いましたが、ぜひ授賞式に参加してみたいですね。
賞の説明の度にまさに「はぁ?」という
意味の言葉がいろんな言語でいわれてるような気がします(笑
3.渡辺茂教授と受賞(研究)内容
受賞理由は,「一般的な5歳児の一日に
生産される唾液の総分泌量を見積もったことに対して」です。
複雑な機器は使わず、子供が紙コップの中に
吐いた唾液を量るという地道な取り組みが評価された。
渡部さんたちは5歳の子供30人に協力を求め、
食べ物をかんでいる時と何もしていない時でそれぞれ5分間、
紙コップに唾液を吐いてもらい、その量を調べた。
それぞれの唾液の量と、子供が1日に費やす食事の時間と
それ以外の時間などを基に、
1日の唾液の量は約500ミリ・リットルと割り出し、
論文にまとめた。
12日の授賞式の場には渡部さんと、
長男の潤さん(41)ら3人の息子がそろって登壇。
渡部さんが「どうやって唾液の量を測定したか、
お見せしましょう」と語ると、
潤さんたちが一斉に唾液を紙コップに吐き、
会場は笑いに包まれた。
5歳児の唾液量は?イグ・ノーベル賞 13年連続で日本人受賞https://t.co/L6QrVoNnYW#nhk_news #nhk_video pic.twitter.com/eFs9NVHwCB
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年9月13日
この実験にたびたび参加していたという。
論文を発表した1995年頃、虫歯予防に
重要な役割を果たす唾液の研究は少なく、
論文は今も世界中の研究者が引用しているという。
私は息子さんたちが実際に唾液の量を測定する
風景も面白いと思いますが
それ以上に受賞風景写真の渡部茂教授の
後に写っている全身銀色の人物の
方がよほど気になりますが
みなさん、気になりませんか?
この風景一つとっても
通常ノーベル賞ではありえない雰囲気という
ことが分かるような気がしますね
4.まとめ:
イグノーベル賞はそのようなユニークな賞ですが、
日本人の受賞は今年で13年連続とのこと。
今回の渡辺茂教授も笑わせようとして研究したわけではなく
ご自身の興味を持たれた内容が皆、素朴な疑問を
持ったことがあるかもしれないけれど
過去どなたも研究されていない分野だったということ。
歯学者の渡辺茂教授にとってはお子さんの歯を守るための
ごく自然な流れの研究対象だ経ったと思います。
私の認識ではこういうユニークな発想はどちらかと言えば
日本人は苦手な分野だと思ってました。外国の人達と比べて
劣ると思ってたユーモア、ユニークさの分野で評価されることは
新しい他の分野への活躍が非常に期待ができ、
頼もしい限りだと思います。
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